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子猫を迎えたら~おうちでの過ごし方と時期に応じた育て方~

病院コラム 2023.09.22

初めて子猫を迎えるとき、あまりにも小さな姿にどうお世話をしたら良いのか不安に感じる飼い主様も少なくありません。特に週齢が低い子猫を迎える場合は、育て方次第で命に関わることもあるため、正しい知識を持ってお世話をすることが大切です。
そこで今回は、初めて子猫を迎えた場合のおうちでの過ごし方や時期に応じた育て方についてご紹介していきますので、お迎えの日までにしっかり準備をしておきましょう。

■目次
1.生後1週齢
2.生後2週齢
3.生後3~5週齢
4.生後7~8週齢
5.生後12週齢
6.まとめ

 

生後1週齢


この時期はほとんど目が見えず、耳も聞こえないためほとんど寝て過ごします

また、生後1週齢では体温調節がうまくできないため、カイロやペットボトルにお湯を入れたものなどを利用して、寝床の温度を32℃くらいに保つようにしましょう。

食事は子猫用のミルクを人肌程度に温め、1日6〜8回を目安に与えるようにしましょう。体重は個体差によりますが通常、1日10〜15gのペースで体重が増加していくので体重を毎日チェックして、体重が増えない場合は動物病院を受診しましょう

この時期は自力で排泄ができないため、排泄のサポートが必要になります。湿らせたティッシュなどでお尻を優しくトントン叩いて、排泄を促しましょう。

 

生後2週齢


生後2週齢になると目が開いてきますが、まだはっきりとは見えません。寝床の温度は27℃くらいに保ち、引き続き排泄のサポートも行いましょう。また、1日4〜5回を目安にミルクの量を増やし、与えるようにしましょう

 

生後3~5週齢


生後3〜5週齢になると自力で排尿ができるようになります。
また、乳歯が生え始めるため、徐々に離乳食へと移行していく必要があります。ミルクをお皿から飲めるようになったら、子猫用の離乳食か、子猫用のドライフードをふやかしたものを与えてみましょう。量は小さじ1杯程度から始め、体調を見ながら少しずつ量を増やしていきます。

体温調節はまだ少し難しいため、寝床は24℃くらいに保つようにしましょう。

 

生後7~8週齢


この時期は離乳が完了しますが、胃の容量には限界があるので食事は4〜5回に分けて与えます
保温も不要になりますが、活発に動き回るようになることから、異物誤飲や高所からの落下など、事故の危険性が高まります
そのため、子猫の生活環境にはなるべく物を置かないようにして、目を離すときはケージに入れるようにすると安心です。

また、この時期は1回目の混合ワクチン接種のタイミングでもあります。健康診断も兼ねて、動物病院を受診するようにしましょう。

ワクチン接種についてはこちらの記事をご覧ください。

 

生後12週齢


この時期は食事の回数も1日3回まで減り、成猫とほとんど変わらない生活リズムになります。お留守番もできるようになりますが、事故のリスクを考え、留守中はケージに入れるようにしましょう。また、2回目のワクチン接種も忘れずに行いましょう。

 

まとめ


子猫は体が小さく、低体温が命取りとなってしまいます。そのため、生後4週齢くらいまではしっかりと保温をしましょう。当院では低体温や体重が増えないときの診察はもちろん、育て方に不安がある場合のご相談も受け付けています。子猫のことでなにか心配なことがあれば、ぜひお気軽にご相談ください。

来院時の注意点や流れについてはこちらをご覧ください。

 

ノヤ動物病院
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