子犬を迎えたら~おうちでの過ごし方と時期に応じた育て方~
病院コラム 2023.08.31
初めて子犬を迎える場合、事前に準備をしておきたいものの、おうちでの過ごし方や育て方がよくわからないという方も少なくありません。
そこで今回は、初めて子犬を迎えた場合のおうちでの過ごし方や時期に応じた育て方についてご紹介していきますので、お迎えの日までにしっかり準備をしておきましょう。
■目次
1.新生子期(出生~2週)
2.移行期(2週~3週)
3.社会化期(4週~13週)
4.まとめ
新生子期(出生~2週)
新生子期は、目が見えず、耳が聞こえない状態です。そのため、人間の赤ちゃんと同じように食べては寝るという生活をします。
食べるといっても、この時期は授乳が必要です。何らかの理由で母乳を飲ませられない場合は犬用のミルクや哺乳瓶を用意して、1日6〜8回を目安に与えるようにしましょう。このとき、ミルクは人肌程度に冷まし、誤嚥(ごえん)をしないよううつ伏せにした状態で与えます。万が一鼻からミルクが出てきて呼吸が苦しそうな場合は様子を見ず、すぐに動物病院を受診するようにしましょう。
また、この時期は体温調節がうまくできないため、しっかりと保温することが大切です。室温を27℃前後に保ち、ペット用のヒーターや湯たんぽを利用すると良いでしょう。
母犬がいない場合は、排泄のお世話も必要です。ミルクを与えた後は、ぬるま湯で湿らせたティッシュやガーゼで優しくトントンと叩き、排泄を促してあげましょう。
移行期(2週~3週)
生後2週を過ぎたらミルクを飲む量が増えてきます。そのため、1日4〜5回を目安にミルクの量を増やし、与えるようにしましょう。
そして生後3週を過ぎてお皿からミルクを飲めるようになったら、離乳食を始める合図です。犬用の離乳食を用意したり、少量の子犬用のドライフードをミルクでふやかしたり、ミルクを少なめの水に溶かし、だんご状にしたものを与えてみましょう。このとき、離乳食の食いつきが悪くならないよう、ミルクは離乳食を与えた後に飲ませてください。
また、この時期になると目が開き、耳も聞こえるようになります。さらに、自ら立ち上がってよちよちと歩き始めるようになるため、目を離す際はケージに入れるなどして、事故が起こらないよう気をつけましょう。
社会化期(4週~13週)
この時期に他の動物と触れ合うことで上下関係や力加減を学習し、社会化が進みます。もしこの時期に社会化が進まないと成長後に問題行動(噛みつく、吠えるなど)を起こしてしまうことが多いため、すでに兄弟姉妹犬と離れて生活している場合は、パピー教室などを利用すると良いでしょう。
また、歯が数本生えてきたら徐々にミルクの量を減らしていきましょう。硬いドライフードへと移行していき、生後8週を目安に完全離乳を目指しましょう。
当院では月に2回「しつけ方教室」を開催しています。5ヶ月齢以下のわんちゃんはパピークラスに参加していただき、他のわんちゃんやご家族と交流しながら社会性を身につけることができます。
さらに、6ヶ月齢以降のわんちゃんはお悩み相談に参加していただき、噛む・吠える・トイレの失敗などなどお困りごとを気軽にご相談いただけます。
参加をご希望の方、詳しい内容をお知りになりたい方はお電話でご連絡いただくか、受付までお申し出ください。
TEL:042-985-4328
まとめ
子犬との新しい生活は楽しみや期待も大きい反面、わからないことや不安も多いと思います。特に新生子期や移行期は間違った方法でお世話をしてしまうと命を脅かしてしまうこともあるため、細心の注意が必要です。動物病院では病気のことだけでなく、子犬の育て方のアドバイスも行っているため、不安や心配なことがあればお気軽に当院までご相談ください。
ノヤ動物病院
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