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子犬・子猫のかかりやすい病気について┃事前に知っておこう

病院コラム 2023.10.31

新しい家族として子犬や子猫を迎えた方は不安も多いかと思います。子犬や子猫は免疫力が低いことから、病気にかかりやすい傾向にあります。体が小さいゆえに、あっという間に重症化して最悪の場合、命にかかわることもあるため、いち早く異変に気がつくことが大切です。そこで今回は、子犬や子猫のかかりやすい病気について解説していきます。

初めて来院する方へ

■目次
1.子犬期、子猫期によくみられる症状
2.子犬期にかかりやすい病気
3.子猫期にかかりやすい病気
4.まとめ

 

子犬期、子猫期によくみられる症状


子犬期や子猫期は元気いっぱいに走り回っているイメージが強いかもしれませんが、体調不良に陥りやすい時期でもあります。

<お迎え直後~2週間>

お迎え直後は環境の変化によるストレスで嘔吐、食欲不振、咳、鼻水、目やになどが見られることがあります。
特に怖がりな子は警戒してごはんを食べないことも多く、最初は焦らず飼い主様も一緒にゆっくりと環境に慣れていきましょう。
また、最初から元気いっぱいな子は抱っこした際に飛び降りてしまうことでの骨折、食べ過ぎによる下痢も多いです。
多頭飼いの場合、先住の子がストレスで体調を崩してしまうこともありますので注意が必要です。

 

子犬期にかかりやすい病気


子犬期には、以下のような病気にかかりやすくなります。

ケンネルコフ(伝染性気管気管支炎)
ウイルスや細菌の感染によって起こる呼吸器疾患です。主な症状は咳ですが、まれに肺炎を引き起こし呼吸が苦しくなることもあります。

パルボウイルス感染症
非常に感染力が強く、突然激しい嘔吐や下痢、血便、食欲廃絶、発熱などが起こり、重度の場合は数日で命を落としてしまうこともあります

低血糖症
特に生後3ヶ月齢くらいまでにみられることが多く、うまく食事をとれなかったり食事量が少なかったりすると低血糖症に陥ることがあります。ぐったりする、低体温、痙攣などの症状がみられ、意識障害がみられることもあります。

内部寄生虫
回虫、ジアルジアなどの寄生虫に感染することもあります。
駆虫薬により感染予防ができるため、駆虫薬の使用を忘れずに行いましょう。

子犬を迎えたら。おうちでの過ごし方と時期に応じた育て方についてはこちらをご覧ください

 

子猫期にかかりやすい病気


子猫期には、以下のような病気にかかりやすくなります。

猫風邪
ヘルペスウイルスやカリシウイルス、クラミジアなどによる感染症の総称で、名前のとおりくしゃみや鼻水、目やにといった風邪のような症状がみられます
また、重症化すると肺炎を起こし命にかかわることもあります。

パルボウイルス感染症
犬と同様、パルボウイルス感染症への感染に注意が必要です。

汎白血球減少症
パルボウイルスの感染が原因で起こり、突然の嘔吐や下痢、食欲不振などの症状が現れます。子猫では重症化しやすく、急死してしまうケースも少なくありません

内部寄生虫感染症
回虫や瓜実条虫、コクシジウム、マンソン裂頭条虫など、子猫はさまざまな寄生虫が腸に感染する可能性があり、主に下痢や嘔吐、食欲不振などの症状がみられます。また、特に保護猫を迎える際には注意が必要です。

皮膚糸状菌症
カビの感染により脱毛、皮膚の痒みやフケがみられます
人間に感染する可能性もあり、その場合同様の症状を発症することがあります。

子猫を迎えたら。おうちでの過ごし方と時期に応じた育て方についてはこちらをご覧ください

 

まとめ


子犬や子猫は体調を崩しやすく、さらに重症化しやすい傾向にあります。そのため、日頃から愛犬・愛猫の体調や食欲などをよく観察することが大切です。また、子犬や子猫をお家に迎え入れたら、病気の早期発見・早期治療のためにもまずは動物病院にご来院ください。

重度の嘔吐下痢、大量のノミダニの寄生、子猫の脱毛といった症状は他の子に感染してしまう恐れもありますので、まずはオーナー様のみ受付にいらして頂きワンちゃん猫ちゃんは車でお待ちください

相談や心配なことがあれば、ぜひお気軽にご相談ください。

※初めて受診される方は事前に問診票を記載の上ご来院ください
問診票のダウンロードはこちらから

 

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