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犬と猫の糖尿病について┃多飲多尿は病気のサイン

病院コラム 2024.05.21

糖尿病とは、インスリン(膵臓から分泌されるホルモン)の不足または効果不足により血液中の糖分が増えてしまう病気です。これは私たち人間にとっても身近な病気ですが、犬や猫においても問題になります。治療には、ご自宅でのインスリン注射が必要になることが多く、愛犬愛猫だけでなく、飼い主様の負担も大きい疾患です。

今回は犬と猫の糖尿病について、その原因や症状だけでなく、ご自宅での管理方法についてお伝えします。

■目次
1.原因
2.症状
3.診断
4.治療
5.予防法やご家庭での注意点
6.まとめ

 

原因


糖尿病は大きく、Ⅰ型糖尿病とⅡ型糖尿病の2種類に分けられます。

Ⅰ型糖尿病

自己免疫反応により膵臓のβ細胞が破壊され、インスリンが十分に生産されない状態です。主に遺伝年齢などが発症に関係するといわれています。

Ⅱ型糖尿病

インスリンの分泌能力はあるものの、インスリンに対する体の反応が不十分である結果、血糖値が上昇する状態です。主に肥満運動不足といった生活習慣が発症に関係するといわれています。

犬も猫も1型糖尿病がほとんどですが、猫では食事管理によるダイエットや適切な血糖値コントロールができている子ではインスリンが不要になるケースもあります。

 

症状


糖尿病の代表的な症状は以下の通りです。

多飲多尿
多食
体重減少  など

病気が悪化すると、糖尿病性ケトアシドーシスや高浸透圧高血糖症候群といった危険な状態に陥り、これにより重度の脱水状態になり、命に関わることもあります。

 

診断


糖尿病の診断には、尿検査血液検査が重要です。多飲多尿や食欲があるのに体重が減少しているなどの症状があるかをお聞きするとともに、血糖値の測定や尿糖の有無を調べます。

他にも、ホルモン疾患や腫瘍など高血糖の原因になりうるものがないかを確認していきます。

 

治療


糖尿病の治療の中心となるのは、インスリン注射です。インスリンの量は、フリースタイルリブレというセンサーを体につけて、血糖値の推移を持続的に確認することで決定します。このセンサーを使用することで、自宅で手軽に血糖値を測定できるため、頻繁な動物病院での採血が不要になることがメリットです。なお、インスリン注射は1日2回行う必要があります。

あわせて、獣医師による管理のもと、療法食を処方することもあります。療法食をあまり食べない場合は、代替案についてアドバイスを行うことも可能ですので、お気軽にご相談ください。

 

予防法やご家庭での注意点


犬や猫の糖尿病の予防のためには、肥満にならないようにしたり、ストレスをためないようにしたりすることが大切です。
そのため、食事管理や体重管理、適度な運動が結果として糖尿病の発症リスクを低下させることに繋がります。

 

まとめ


糖尿病はインスリン注射や療法食など、ご自宅でのケアが重要になる病気です。糖尿病に限ったことではありませんが、まずは太り過ぎないように気をつけることが重要です。また、ご自宅では愛犬や愛猫の飲水量やおしっこの量、体重などを注意深く観察し、異変を感じたら早めに動物病院を受診するようにしましょう。

 

※初めて受診される方は事前に問診票を記載の上ご来院ください
問診票のダウンロードはこちらから

 

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