犬や猫の体臭が気になるときは要注意|においの原因となる病気とは
病院コラム 2025.08.26
「最近、なんだかにおう気がする…」そんなふうに、愛犬や愛猫のにおいにふと違和感を覚えたことはありませんか?
犬や猫のにおいには、体質や年齢、生活環境などによる違いもあります。しかしその一方で、皮膚や耳、口の中、肛門まわりの異常が隠れていることも少なくありません。
においは、見た目では分からない体のトラブルを知らせる“気づきやすいサイン”のひとつです。そのまま放置してしまうと、慢性的な皮膚炎や耳の病気につながってしまうこともあります。
今回は、犬や猫の体臭の原因としてよく見られる病気やサイン、気をつけたい対処法、そして当院で行っている皮膚科診療についてご紹介します。

■目次
1.犬や猫がにおうのはなぜ?においの原因となる病気と症状一覧
2.においに気づいたときにやってはいけないこと
3.ノヤ動物病院の皮膚科診療|原因にアプローチする丁寧なケア
4.まとめ
犬や猫がにおうのはなぜ?においの原因となる病気と症状一覧
犬や猫の体臭には、皮膚・耳・口腔・肛門まわりの病気が関係しているケースが多く見られます。ここでは、においの発生源となりやすい代表的な疾患と、飼い主様が気づきやすいサインをご紹介します。
◆ 膿皮症(のうひしょう)
皮膚に常在する細菌(主にブドウ球菌)が異常に増殖することで起こる皮膚の感染症です。
<主なサイン>
・皮膚の赤みやかゆみ
・フケ、円形の脱毛、カサブタの形成
・酸っぱいようなにおいがする
◆ マラセチア皮膚炎
皮膚の常在酵母菌「マラセチア」が、湿度や皮脂の影響で異常に増殖して起こる炎症性の皮膚疾患です。
<主なサイン>
・皮膚のベタつき、赤み、色素沈着
・強いかゆみ
・脂っぽいにおいがする
◆ 外耳炎
耳の中(外耳)に炎症が起こる病気で、細菌やマラセチア、耳ダニ、アレルギーなどが原因になります。放っておくと中耳炎や内耳炎に進行することもあります。
<主なサイン>
・耳をしきりに掻く、頭を振る
・耳垢が多くなる、耳の中が赤くなる
・ドブのような強いにおいがする
◆ 肛門嚢炎(こうもんのうえん)
肛門の左右にある「肛門嚢」に分泌物がたまり、炎症や感染を起こす状態です。
<主なサイン>
・お尻を床にこすりつける
・肛門を気にして舐める、赤く腫れる
・非常に強烈なにおいがする
◆ 歯周病
歯垢や歯石に細菌が繁殖し、歯ぐきや歯のまわりに炎症を起こす病気です。
<主なサイン>
・魚が腐ったような強い口臭
・フードを食べにくそうにする
・歯ぐきから出血する、よだれが増える
このように、においの奥に病気が隠れていることもあります。心配な症状があれば、まずは動物病院でのチェックをおすすめします。
においに気づいたときにやってはいけないこと
体臭に気づいたとき「早く何とかしてあげたい」と思うのは自然なことですが、自己判断でのケアがかえって症状を悪化させてしまうこともあるため注意が必要です。
以下は、よくある対応のなかでも、特に気をつけたいポイントです。
・頻繁なシャンプー
必要以上に洗いすぎると、皮膚を守っているバリア機能が壊れ、かえって炎症が悪化してしまうことがあります。特に皮膚が敏感になっているときには、逆効果になる場合があるため注意が必要です。
・無理な耳掃除
綿棒や器具で耳の奥まで掃除しようとすると、耳の中を傷つけてしまうことがあります。また、耳を触られるのが苦手な子は暴れてしまうこともあり、ケガにつながることもあります。
・人用のケア用品や薬の使用
人間と動物では皮膚や粘膜の性質が異なります。人用の軟膏や口腔ケア製品などは、動物にとって有害となる場合もあるため自己判断での使用は絶対に避けましょう。
こうした対処は、良かれと思ってしたことがかえって症状の悪化や長期化を招く原因になってしまうこともあります。においの変化に気づいたときは、早めに動物病院を受診し、適切な診断と治療を受けることが大切です。
ノヤ動物病院の皮膚科診療|原因にアプローチする丁寧なケア
犬や猫のにおいが気になったとき、そこには皮膚や耳、口腔、肛門まわりの異常が隠れていることがあります。特に皮膚疾患は、見た目だけでは原因が特定できないケースも多く、再発や慢性化に悩まれる飼い主様も少なくありません。
当院では、日本獣医皮膚科学会認定医の知識と経験をベースに、病院全体で皮膚科診療の質を高める取り組みを行っています。検査や診断、治療の進め方に関する考え方をスタッフ間で共有し、一貫した視点で診療を行える体制を整えています。
例えば、以下のような多角的な視点から、においの背景にある問題を丁寧に探っていきます。
・詳細な問診と視診
・皮膚や耳・肛門まわりの状態確認
・必要に応じた検査(皮膚検査、細菌培養、食事評価など)
・体質・性格・生活環境もふまえた治療プランの提案
「治療を続けているのに良くならない」「薬をやめると再発してしまう」
そうしたご相談にも、原因の見極めと、続けやすい治療の両立を大切にしながら対応しています。
<「ここで診てもらってよかった」と思っていただける診療を>
当院では、検査結果や治療方針についても丁寧にご説明し、ご納得いただいたうえで診療を進めることを心がけています。ご不安や生活上の制約なども伺いながら、無理のない形で改善を目指せる治療方針をご提案します。
また、当院には埼玉県外からも皮膚のご相談で来院される飼い主様も多く「皮膚のことならノヤ動物病院」と信頼していただけるよう、病院全体で丁寧な診療に取り組んでいます。
他院で改善が見られなかった場合や、治療方針に迷われている場合には、セカンドオピニオンとしてのご相談も承っています。症状が長引いているときや、判断に迷ったときも、どうぞお気軽にご相談ください。
当院の皮膚科診療とセカンドオピニオンについて詳しくはこちらから
まとめ
犬や猫の体臭は単なるにおいの問題ではなく、皮膚や耳、口の中、肛門まわりなどの不調が関係していることがあります。「ちょっとにおう気がする」「いつもと違う感じがする」そんな飼い主様の違和感こそが、病気の早期発見につながるきっかけになります。
無理なセルフケアはかえって症状を悪化させてしまうこともあるため、においの変化に気づいたら、まずは動物病院で原因を調べることが大切です。
当院では、皮膚科診療に力を入れたチーム医療体制のもと、症状の根本にアプローチしながら、無理のない治療方針をご提案しています。「におい」にまつわるお悩みがある方は、どうぞお気軽にご相談ください。
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