病院コラム

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子犬・子猫をお迎えする準備について

病院コラム 2023.11.30

子犬や子猫を新しい家族としてお迎え入れることは、とてもわくわくすることかと思います。しかし愛犬愛猫が新しい環境で安心して過ごしてもらうためにも、事前の準備が重要です。とはいえ何を用意すればいいのかわからない方も多くいらっしゃるかと思います。
そこで今回は、子犬や子猫を迎える前に必要なアイテムの準備や、安全な環境を整えるためのポイントについて詳しく解説します。

■目次
1.必要なペットグッズ|当日までに最低限用意しておくべき物
2.環境を整えよう!|確認してほしいこと
3.まとめ

 

必要なペットグッズ|当日までに最低限用意しておくべき物


・フード

好奇心旺盛な子犬や子猫は比較的環境の変化に寛容ですが、やはり新しい環境ではお腹の調子を壊してしまう子もいます。
このため、食事を変えてしまうことはあまりおすすめしません。可能であれば、お迎えする前にいた場所で与えられていたものを事前に確認し、同じフードを用意しておきましょう

また、フードは新鮮な状態を保つため、密閉可能な容器に入れて冷暗所で保管します。

・食器・水飲み

子犬や子猫が食べやすいような浅めの器で、倒れにくい安定感のあるものがおすすめです。

また、水飲みには食器と同じように子犬子猫の高さに合わせた床置きタイプを選ぶことで、スムーズな水分補給を行えます。水飲みは常に清潔な水が飲めるように、定期的に水を交換しましょう

・移動用のケージ

主に獣医師の診察、移動時に使用しますがお家での居場所にもなります。
動物病院に行くときだけケージを出すと嫌がるため、普段から室内に置くなどして特別感を出さないようにしましょう。

また、子犬・子猫の時期には動物病院に行く機会も増えますが、診察室で怖がってケージから出てこない子もいます。無理に引っ張り出すとストレスをかけてしまいますが、天井が開くタイプや、上下でセパレートできるタイプのものであればスムーズに出入りできるためおすすめです。

初めて動物病院を受診する方へ

・室内用のサークル・ケージ

子犬や子猫の時期はいたずらや誤飲誤食も多いため、成長して行動が落ち着くまでは、サークルやケージで行動範囲を仕切ってあげると良いでしょう。

子犬の場合は、トイレとケージ、食器が入る大きさで、四方を囲むものが良いでしょう。
また、猫の場合はジャンプ力があるので、ある程度高さがあり、天井が閉じる猫用のケージを用意しましょう。

・トイレ

子犬はトイレシーツとトイレトレーを用意しましょう。子犬は排泄の際、はみ出してしまうことも多いため、初めは少し大き目のサイズを選び、トイレトレーニングで慣れてきたらエリア縮小していきましょう。

また、ペットシーツをビリビリにしてしまう子はカバー付きのものにしたり、いたずらをしないようにトレーニングを行いましょう。

子猫は猫用のトイレを用意し、可能であればお迎えする前に使っていたトイレの砂を入れてにおいづけをしましょうトイレの設置数は、飼育頭数+1(2匹なら3個)が理想です。また、トイレの中には天井があるタイプのものがありますが、閉鎖的で嫌がる子もいるため、その子の好みで使い分けてあげると良いでしょう。

・除菌・消臭スプレー

子犬や子猫がトイレではないところで排泄してしまった際に、においが残っていると、そこをトイレと認識してしまいます
そのため、除菌・消臭スプレーで綺麗に掃除して、においをできる限り消すようにしましょう
おもちゃなどの除菌にも使えますので、口に入れても安全なペット用を選びましょう。

 

環境を整えよう!|確認してほしいこと


・誤飲誤食に注意!

好奇心旺盛な子犬や子猫は、なんでも口に入れてしまう傾向があります。飲み込んだ物によっては中毒症状を起こしたり、飲み込んだものが腸で詰まると腸閉塞を起こしたりします。

そうならないために、子犬や子猫の行動範囲内は片付けておきましょう

・行動範囲を決めて脱走防止!

家族の中で子犬や子猫の行動範囲を決め、ゲートで仕切っておきましょう
ゆくゆくは家の中を自由に移動させるとしても、外への脱走がないよう注意してください。

また、交通事故や熱中症など不幸な事故を避けるためにも、ドアや窓を確実に施錠し、脱走防止柵や転落防止策を設けるとよいでしょう

・植物に注意!猫はユリ科とアロマがNG

植物も犬や猫には有毒なものがあるため、別の部屋に置くかそもそも置かないようにしましょう。
特にユリ科の植物(チューリップやヒヤシンスなど)は花瓶に入れた水であっても、中毒を起こすこともあります。また、アロマも中毒を起こすと言われていますので使わないよう注意しましょう。

・滑りやすい床に注意!

子犬や子猫はまだ歩行が安定しないため、フローリングなど滑りやすい床で転倒し、関節や骨にダメージを与える原因になり得ます。

カーペットやマットを敷いて、滑りにくくしてあげましょう

◼️お迎え後についてはこちらもご覧ください
子犬を迎えたら~おうちでの過ごし方と時期に応じた育て方~
子猫を迎えたら~おうちでの過ごし方と時期に応じた育て方~
子犬・子猫のかかりやすい病気について

 

まとめ


新しく子犬や子猫を迎えての新生活はワクワクもいっぱいですが、準備不足で思わぬ事故が起こることもあります。
今回はお迎え当日までに最低限用意していただきたいグッズや環境について紹介しましたが、他のグッズについても一緒に暮らしているなかで増やしていくと良いでしょう。これらの準備と注意点を踏まえて、愛犬や愛猫との新たな生活を満喫しましょう。

※初めて受診される方は事前に問診票を記載の上ご来院ください
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